濃厚なカニみその味がたまらない「上海ガニ」(チュウゴクモクズガニ)。 旬の秋を迎え、台湾の美食家にも愛されています。
本場の中国産が台湾でも市場を席巻していますが、台湾でもほそぼそと上海ガニが養殖され、おいしさと安全性で中国産に勝るそうです。
ニュースサイトの上報によると、台湾の上海ガニの養殖は5年前から。苗栗県政府がてこ入れし、中国本土の上海海洋大学から専門家を招いて指導を受けました。環境配慮型の養殖法を既に確立し、同県のほか、花蓮、台中、南投などで約100戸の養殖家が上海ガニを飼育しているそうです。(写真は上報サイトのキャプチャー画面)
サンプル検査の結果によると、台湾産の上海ガニは、残留薬物に関する合格率は100%。中国産に比べ消費地まで短時間で直送されるため、新鮮で味が良いとのこと。
中国産は、水揚げ後、輸出するまで時間がかかるため、ストレスでカニが体力を使ってしまうそうです。また中国産は、残留薬物が検出されて輸入禁止になったことがあるほか、衛生状態への懸念があります。
ただ、値段の安さは中国本土産の強み。台湾産は中国産に押され気味で、生産量は昨年の93トンに対し、今年は53トンと減少しているとのこと。先行きが心配です。
(参考)http://www.upmedia.mg/news_info.php?SerialNo=6925
上海ガニといえば、紹興酒が何よりぴったり。台湾産の上海ガニをむしりながら、台湾産の紹興酒の温かいのを一杯……。たまらないですね。