国民党系の8県・市首長が北京訪問、台湾人は反発か

 台湾で数少なくなった、国民党系の県・市の首長8人が率いる代表団が18日、北京を訪問し、国務院台湾事務弁公室の張志軍主任、北京市トップの郭金龍・共産党書記らと会談しました。風伝媒が18日伝えました。
 代表団は、中国との観光交流の拡大を求めたのに対し、張主任は「中国は92コンセンサスを堅持し、台湾独立に反対する。これを基盤にしてこそ、県・市間の交流、協力が可能になる」と述べました。
 92コンセンサスは、台湾と中国本土が1992年、「1つの中国原則」に関し口頭で達成したとされる合意です。蔡英文総統は、合意文書がないこと、「1つの中国の中身は、各々が述べ合う」とする台湾側の解釈を中国が認めていないことを理由に、92コンセンサスが存在しないと主張しています。
 代表団は、新竹県の邱鏡淳県長、苗栗県の徐耀昌県長、、連江県の長劉増応県長、、新北市の葉恵青副市長ら。張主任に▽中国による台湾産農産物の買い付け継続▽観光・文化交流の拡大▽中国各地の観光局への台湾地方政府の窓口設置――を求めたということです。
 台湾の外交関係者は「中国は8県・市の首長を招いて台湾との接近を図ったつもりかもしれないが、台湾人は反発してしまうので、逆効果だ。中国には台湾の専門家が20万人もいるというのに、何も分かっていない」と話しています。

 

(参考)http://www.storm.mg/article/167394

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