中国機、香港であわや山に衝突、指示ないのに左旋回

 中国機あわや香港国際空港近くで4日午後9時過ぎ、四川省成都行きの中国国際航空便CA428便エアバスA320型機が離陸2分後、管制塔の指示がないのに左旋回し、香港大澳山に衝突しそうになっていたことが分かった。同便は無事に飛行を続け、4日午後11時21分、成都に到着した。香港のニュースサイト、東網が5日伝えた。

 管制塔が公開した録音内容によると、管制官が離陸した同便に上昇を数回指示したが応答がなく、まもなく左旋回を始めた。管制官が「直ちに右旋回せよ」と命じたがなお反応がなかった。
 管制官は、同便が大澳山に近づいたため「直ちに上昇せよ。前方の地形に注意せよ、直ちに5,000フィートに上昇せよ、急げ」などと矢継ぎ早に指示した。

 同便は、3,650フィート(1,113メートル)で大澳山を越えた後、正常な航路に戻った。

 中国国際航空は、同便が香港国際空港離陸後に上昇中、機長らが管制官の指示に疑問を持ち問い合わせたが無線の混雑のため交信できず、先行して旋回したところ短時間正常な航路を外れたと説明している。その後、管制官の注意を受け正常な航路に戻ったという。
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