台湾各地で豪雨による災害が起きており、中央災害対策センターは4日、同日午後1時20分現在、2人が死亡、5人が負傷、2人が行方不明になったと発表した。中央社が4日伝えた。
同センターによると死者2人は台北市郊外の新北市で発生。八里区ではバイクに乗っていた女性1人が水に流され、2日午後発見されたが死亡が確認された。また、新北市石門区では男性1人が自宅近くで水に流され翌日午前遺体で見つかった。
けが人5人は2日に集中。基隆市では、バス停にいた6人が孤立し女児1人が意識を失って病院に運ばれた。新北市貢寮区ではトラックが横転して運転手の男性が負傷。新北市石門区では男性1人が土砂崩れで負傷した。新北市安楽区では3人が地下室に閉じ込められ、2人がけがして病院に運ばれた。
行方不明の2人は基隆市と南投県の住民。基隆市では農作業中の女性が水に流された。南投県では水田の見回りに出かけた男性が行方不明になった。
台湾で1日から前線停滞と南西の気流の影響で、北部を中心にほぼ全域で大雨に見舞われた。2日午後3時40分までに降水量は北部・新北市の一部地域で600ミリ以上を観測。台北松山空港(台北市)や桃園国際空港(桃園市)では航空便に遅延や欠便が出た。
4日は高雄市山間部の桃源区で川が氾濫し民家10戸が押し流された。けが人はなかったが同区などの3000人が避難した。