マケイン米上院議員、南シナ海軍事化の中国「悪の親玉」呼ばわり

 米共和党の重鎮ケイン上院議員は30日、オーストラリア・シドニー大学で講演した際、中国は南シナ海で「悪い親玉」のように振る舞っており明らかな国際法違反だと述べて批判した。中国外交部の華春瑩報道官は1日「マケイン氏の発言は国際法の概念のすり替えで、人を惑わすもの。われわれは断固として反対する」と語り反発した。ニュースサイト東網が伝えた。

 マケイン上院議員は、アジア太平洋の安全保障で中国が果たすべき役割について述べた際、南シナ海の人工島造成と軍事施設の建設を「悪の親玉」のようだと指摘。中国は、根拠がなく国際法が支持しない領有権の主張を行っているとした上で、貿易と投資を道具にして隣国を脅していると批判した。

 華報道官は軍事施設の建設について「国際法が与えた自存権と自衛権の行使だ。南シナ海に常に艦艇や航空機を派遣し、他国の主権と安全を脅かしているのが誰かは明らか」と語り米国を批判した。

 米中の代表団は、6月2~4日にシンガポールで開催されるアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)に出席予定。マケイン上院議員の発言を巡り両国の緊張が高まる恐れがある。

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