失跡の台湾元与党職員、国家政権転覆罪で逮捕

台湾与党、民主進歩党(民進党)の元職員、李明哲氏が中国本土に入国後行方不明となっている事件で、中国国務院台湾事務弁公室の安峰山報道官は26日、情報機関、国家安全部の湖南省出先機関が国家政権転覆罪で同氏を逮捕したことを明らかにした。新華社が26日伝えた。

 安報道官によると国家安全部は、李容疑者が2012年以来しばしば中国本土に渡航し、中国本土の関係者と違法団体を組織し、国家の政権を転覆する活動を行った。

 同部は今年3月19日、中国本土で活動中の李容疑者を拘束。取り調べに対し李容疑者が容疑を自供したため司法機関に送った。 台湾中央社によると、台湾行政院大陸委員会(陸委会)は27日、中国側の発表に対する抗議のコメントを発表した。コメントは「台湾が求めるような具体的な事実の公表がなく、李氏の家族との接見にも同意していない」として反発している。

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