中国紙新京報は22日、ヒトの胎盤を原料としたカプセルを私設作業場で密造、販売し暴利を得ているグループ北京市内で暗躍していると報じた。製造過程で消毒などは行われておらず、服用するとエイズウイルス(HIV)などに感染する恐れもある。
グループは人間関係を通じ、同市内の病院でヒトの胎盤を購入。民家内の作業場でカプセル剤に加工していた。胎盤1つで100個のカプセルが製造可能。グループは1カ月間に10万元(約160万円)を売り上げている。
ブループは4チームからなり、市内の産科病院で胎盤を調達。加工、製造、販売を手分けして行っている。産科病院は出産女性から1個400元で胎盤を入手している。
胎盤は水荒いした後、切片にしてオーブンで焼き、粉末にしてカプセルに詰めている。全工程1時間程度だという。
胎盤カプセルは、不妊などの治療に効果があるとされ人気が高い。未加工の胎盤を転売することもある。
大学病院の専門家は「母体がB型肝炎、HIVなどに感染していれば、ウイルスが胎盤に残っている可能性もある。高温処理してもウイルスが死なないこともある」と話している。