「本気で戦争の準備しないと、北朝鮮も米国も言うこと聞かない」…中国紙異例の社説

(環球網のキャプチャー)

 北朝鮮が6回目の核実験に踏み切る可能性がある中、中国共産党機関紙、人民日報傘下の環球時報は22日、「戦争迎える準備が必要」という内容の異例の社説を掲載した。中国が戦う覚悟をしてこそ、米国と北朝鮮が中国を苦しめるはことはなくなると訴えている。

 トランプ米大統領は21日、ツイッターで中国が北朝鮮の経済的命脈を握っており、困難ではあっても、中国が朝鮮半島の問題を解決できると述べた。

 しかし社説は、中国が非常に困難な局面に臨んでいると指摘。「われわれが平壌に何か言っても、彼らは聞かない。双方に一時手を引くよう訴えても、ワシントンとソウルは従わない。北朝鮮の核問題に対する中国の主張は、影響力を持っていない」と反論した。

 その上で「中国が戦争に反対するだけでは意味がない。戦争を迎える準備をしてこそ、北朝鮮、米国とも北京の主張を尊重するようになる」とした。

 社説はさらに「中国は、武力による北朝鮮の政権転覆と朝鮮半島統一を許さない。北京はこの点を、ワシントンとソウルにはっきりと説くべきだ」と訴えた。

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