住宅バブルの10都市発表、首位は南京、大都市から中小都市へ波及

 国家統計局はこのほど、「住宅価格バルブ指数上位10都市」を発表した。首位は南京(江蘇)、次いで西安(陝西)、3位は恵州(広東)。住宅価格の高騰が、北京、上海、深セン(広東)など1線級と呼ばれる大都市から周辺の中小都市に波及し、全体として巨大なバブルが形成されている。経済ネットメディアの中財網などが伝えた。

 10都市のうち4都市以下は、深セン、無錫(江蘇)、福州(福建)、杭州(浙江)、南寧(広西)、武漢(湖北)、寧波(浙江)。

 民間研究機関の易居研究院が発表した「全国45大中都市住宅バブル研究リポート」によると、2016年1~9月の中国商品住宅価格は年収の7.6倍。住宅価格が一世帯の7.6年分に当たることになり、合理的な範囲を超えている。

 世界銀行の考えでは先進国だと、住宅価格は年収の1.8~5.5倍、発展途上国だと3~6倍。この倍率を上回る場合、住宅価格が高すぎ、バブルと認識される。

(関連ニュース)

・中国は史上最大の不動産バブル、万達トップ異例の警告
・立ち退きめぐる暴力事件が急増、お年寄りの生き埋めも
・中国各地で住宅購入ブーム過熱、偽装離婚も急増

タイトルとURLをコピーしました