朝鮮半島情勢の緊張が増す中、中国の国家環境保護部が、遼寧省に続き、吉林、天津、河北、山東の各省市の下部機関に対し、北朝鮮の核実験がもたらす環境汚染に備えて待機を指令したことが20日までに分かった。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。
国家環境保護部は、北朝鮮が核実験に踏み切れば、放射性物質による汚染の恐れがあるとして、5省市の下部機関に24時間体制での待機を指示した。
現在、中朝国境の遼寧、吉林の両省にある9カ所の観測所も、北朝鮮の核実験に備え、終日、監視を行っている。
中国の専門家によると、北朝鮮が行う6回目の核実験は前回の数倍の規模になる可能性がある。新しい核技術の実験を行う可能性があり、失敗する恐れも大きい。
北朝鮮の核実験場がある咸鏡北道豊渓里の地下水脈は、中国国内のものとつながっている。中国当局は、地下水汚染を恐れ、専門家2人を派遣して状況を監視を始めた。
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