中国中央テレビ局などによると、都市の各所に設置されている公衆スマホ充電機で、個人情報を窃取される恐れがあることが分かった。銀行口座の情報もわずか1秒で抜き取ることが可能だという。
充電器にプログラムを仕掛ければ、使用者の個人情報を簡単に盗める。同局の番組では、スタッフが映画館の設置された充電器にプログラムを仕込んだ後、使用者がスマホから写真などを抜き取られる様子が紹介された。
個人情報が盗まれると、使用者が知らないうちに自身の銀行口座が他人のオンライン決済に使われる恐れもある。
警察は、充電器に悪意のプログラムが仕掛けられれば、使用者はプライバシーや財産上の被害を受ける恐れがあると警告。(1)充電器が情報へのアクセスの権限を求めてきたら一切拒否する(2)手持ちの充電用コードを使う(3)USB接続口しかない充電器の場合、データ転送機能を使わない(4)充電器を使う際は電源を切る――などの対策を呼びかけている。
(関連ニュース)
女子学生急死の振り込め詐欺事件、警察が6人拘束
ネット詐欺、1.7兆円産業に、政府に責任の声も
通信キャリア職員、13万人分の個人情報窃取し販売