巨費投じたTVドラマが放送中止、禁書が原作、背後に政治問題か

 3億元(約47億円)の巨費を投じて制作された歴史 テレビドラマ「白鹿原」が、1回目の放送後、2回目以降の中止を命じられたことが分かった。理由は明らかにされていないが、政治的な問題が背後にあると見られている。香港星島日報が伝えた。
 ドラマは同名の小説を改編したもの。清朝末期から1970~80年代の中国現代史を背景に、白、鹿姓の2家族の物語を描いている。香港星島日報

 ドラマは実力派俳優が十数人出演しているほか、事前の宣伝もあり1回目の放送後、多くの視聴者を引きつけた。ところが2回目以降の放送中止が突如発表され、視聴者から不満の声が上がっている。

 ドラマを放送した安徽、江蘇の両衛星テレビ局は時機を選んで再度放送したいなどとコメントしている。

 小説は鋭い歴史、政治観と性愛描写で話題と議論を読んだ。特に「国民党と共産党の闘争は、是非とは関わりなく、ただ庶民を苦しめたけ」との記述は、共産党の怒りを買い、一度は発禁になった。

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