オーストラリア首相、北朝鮮抑止での中国の怠慢を批判

 オーストラリアのターンブル首相は12日、核・ミサイル開発をやりたい放題に進める北朝鮮に対し、中国が抑止のためになすべきことを十分していないとして批判した。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。

 豪首相が中国を厳しく批判するのは異例。オーストラリア紙は「オーストラリアは、夢の中で中国に盾突いている」として、強硬発言に懸念を示した。 

 首相は12日、訪問先のインド・ムンバイで「北朝鮮は地域の安定にとり脅威で、世界の平和も脅かしている。各方面が制裁その他の方法で北朝鮮に圧力をかける時が来た。北朝鮮と最も親密な中国にとっては特にそうだ」と述べた。

 首相は英紙に対し「中国は影響力を発揮して、北朝鮮にこれらの行為(核開発など)を確実にやめさせなければならない。しかし、やることが不十分なのは明らかだ」と語った。

 オーストラリア紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」は社説で「オーストラリアのような小さな国が中立を捨て、不安定な同盟国と結びつていると、突然戦争に巻き込まれうる」として、首相の強硬な発言に懸念を表した。

(参考)
オーストラリアも北朝鮮核攻撃の射程範囲入り
オーストラリア国会図書館が中国警戒のパンフレット
オーストラリア空軍機が南シナ海偵察飛行

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