新疆でイスラム教徒管理厳格化、「異常なひげ禁止」

 新疆ウイグル自治区人民代表大会(議会)は29日、過激思想の拡散防止を理由に、イスラム教徒を厳しく管理する「過激化を防ぐための自治区条例」を可決した。4月1日施行する。「異常なひげ」も禁止するなど、生活習慣に踏み込む内容となっている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

 条例はこのほか「異常な命名で宗教熱をかきたてる」、「他人にベール、ブルカの着用を強いる」、「法的手続きでなく宗教的な方法で結婚、離婚を行う」、「子女が国民教育を受けることを認めない」などの行いも禁じた。

 条例は、駅や空港の職員に対し、「異常なひげ」や「ベール、ブルカ着用」の人物へ入場できないことを告げるとともに、警察への通報を義務付けた。「異常なひげ」などの人物は公的なサービスを受けられない。

 新疆の当局はこれまでにも「過激化阻止」のため、各種の規則を施行。ベールを着けたり、長いひげの人物のバス乗車を禁じるなどしてきた。新しい条例は、同様の禁止令を新疆全域に拡大することになる。

(参考)http://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/huanjing/nu-03302017114044.html

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