オーストラリア・シドニー工科大の馮祟義副教授が24、25の両日、広東省広州市の広州白雲空港からオーストラリアに戻ろうとした際、当局から出国を拒否されたことが分かった。広州律成安邦事務所の陳進学弁護士によると、出国検査係官から「国家の安全に危害を与えた容疑」を口頭で告げられたという。英BBC放送中国語版が26日伝えた。
馮副教授は広東省の中山大学や天津市の南開大学での教歴がある。シドニー工科大学は既に25年勤務している。
約3週間前、妻子とともに中国に入った。24日朝、同空港でシドニー行きの便に乗ろうとして拒否された。25日朝にも試みたが同様だった。
一部メディアは、馮副教授が中国当局に拘束された報じた。陳弁護士はBBCに対し「馮氏はまだ広州にいるが、自由に行動や通信ができている」と述べた。
オーストラリアのマイケル・キーナン法相は26日「オーストラリア政府はこの件について注目していることを、中国政府に伝えた。事態の推移を引き続き見守る」と語った。
馮副教授は同大学で中国研究の責任者を11年務めた。中国現代政治が専門で良く名を知られている。