「世界消費者権利デー」特番、ナイキ・エアを批判

 中国中央テレビ局は15日、毎年3月15日の「世界消費者権利デー」に合わせて放送する番組で、米ナイキが販売した「エアズーム・クッション」付きスポーツシュースの復刻版にクッションが付いていなかったなどと批判的に報じた。消費者が賠償を求めたが拒否されたという。香港星島日報が伝えた。

 番組放送後、当局の係官が上海市揚浦区にあるナイキの現地法人本社に出向き、事情を聴取した。係官は「調査の結果、違法行為があれば、厳正に対処する」と述べた。

 報道によると、ナイキは昨年4月、米プロバスケットボールNBAのコービー・ブライアント選手が、2008年の北京五輪の際履いていたシューズ「ナイキ・ハイパーダンク08」の復刻版を1499元(約2万5000円)で販売した。ナイキは、シューズが「エアズーム・クッション」付きだと説明していたが、実際にはクッションがなかった。

 購入者約60人が共同で、チャットアプリ「微信」を通じて説明を求めたところ、ナイキの担当者もクッションがないことを認めた。ただし、商品の説明に誤りがあっただけだとして、賠償には応じなかった。

(参考)香港星島日報

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