第12期全国人民代表大会(全人代=国会)委員(議員)で、元海軍政治委員の劉暁紅上将は5日、中国が海軍の大規模な拡充に取り組んでいることを説明した上、陸軍部隊の一部を海軍に移管し、陸戦隊(海兵隊)に加わる計画であることも明らかにした。台湾紙・中国時報などが伝えた。
劉委員によると、中国は海洋国家であり、海洋権益を守るため海軍の役割が増している。今後、艦艇、人員編成とも必然的に拡大する。劉委員は「陸軍の一部作戦部隊が海軍に移管され、陸戦隊に加わる」と語った。
中国メディア・観察者網によると、中国陸軍の水陸両用の2部隊が、今年2月中に海軍陸戦隊に編成替えされた。2部隊は、元南京軍区の「水陸両用機械化歩兵第1師団」と、元広州軍区の「同第124師団」で、台湾作戦の突入部隊とされる。
劉暁紅上将は全人代の解放軍代表団のメンバー。現在の第12期全人代では外事委員会副主任委員を務める。2008年に海軍政治委員に就任し、11年に上将に昇格。14年に退役した。
(参考)http://www.chinatimes.com/cn/realtimenews/20170306002058-260417