李首相、全人代で台湾独立反対に言及、中台緊張を反映

 李克強首相は、5日開幕した第12期全国人民代表大会(全人代=国会)第5回会議で「政府活動報告」を行い、台湾独立を阻止する考えを改めて強調した。李首相は「香港独立に未来はない」などと述べ、香港独立に初めて言及した。台湾中央社などが伝えた。

 中国本土のアモイ大学台湾研究院長の劉国深院長は「中台が厳しく対立する政治的雰囲気を反映している」と述べた。

 李首相はまた2017年の経済成長目標を、16年の「6.5%~7%」をやや下回る「6.5%前後」とすること、大気汚染対策を強化することなどを表明した。

 劉院長によると、馬英九前政権時代の8年間に続いた、中台の官民双方による相互協力への取り組みは中断した。李首相が改めて、台湾独立阻止を強調したことは、中国側の強硬姿勢を示している。

 劉院長によると、中国本土は一方で中台の民間交流を中断しておらず、硬軟合わせた対台湾政策を推進している。 李首相の政治活動報告で、台湾関連の内容は2016年に比べて大幅に増加した。しかし、16年の報告に見られた「両岸(中台)という家族の親しみ」などの文言は消えた。

(参考)http://www.cna.com.tw/news/acn/201703050284-1.aspx

タイトルとURLをコピーしました