尹蔚民・人的資源・社会保障相は1日、重工業分野の過剰生産能力の廃棄に伴い、今年、余剰人員50万人の整理を行う方針を明らかにした。中国政府は今後数年内に、鉄鋼と石炭業界で180万人の整理を計画している。同相によると、昨年は鉄鋼と石炭業界で72万6000人を整理した。シンガポール聯合早報が伝えた。
中国は過剰生産力を抱える業界を対象に、低効率生産と環境汚染問題の解決に取り組む方針を明らかにしている。同時に、大規模な人員削減が社会的な混乱を引き起こすことも懸念している。同相は「人員整理のため、中央政府は補償用に1000億元の資金を準備し、昨年は300億元を支払った」と述べた。
中国政府は、余剰人員を、企業内部退職、配置転換、起業などの方法で吸収できるよう企業などを支援する。サービス業による雇用に期待するほか、インターネットを活用した新産業が雇用を生むよう、政策的な支援を打ち出す方針だ。
(参考)http://www.zaobao.com.sg/realtime/china/story20170301-730652