習近平国家主席はこのほど、中国の財政・経済政策の司令塔、共産党中央財経領導小組の会合で、金融リスク防止のため監督メカニズム構築を急ぐよう指示した。香港星島日報が28日伝えた。
習主席は一部で過熱している不動産市場について「住宅は住むもので、投機するものではない」と語り、同市場の安定のため一連の政策を実行するよう求めた。
会議では「第18回共産党大会以来の中央財経領導小組の活動と、2017年の重要活動に関する報告」を審議。国家発展改革委員会、中国人民銀行、住房城郷建設部、工業経済信息化部などから、過剰生産能力の廃棄、金融リスクの防止、住宅市場の健全な発展を促すメカニズムづくりなどについて報告を受けた。
習主席は、2017年の経済政策について「穏中求進」(安定を保ちながら経済成長を促す)を基調とし、金融監督協調メカニズムの構築のほか、市場の混乱の是正や、違法行為の徹底取り締まりを求めた。
(参考)香港星島日報