楊国務委員が訪米、緊張の米中関係、やや緩和

 外交担当の楊潔チ国務委員(チは竹かんむりに厂、下に虎)が27日、2日間の予定で米国を訪問した。米国でトランプ政権誕生後、訪米した最高位の中国高官となる。アナリストからは、緊張含みの米中関係が改善に向かい始めたとの見方も出ている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

 中国外交部によると、楊国務委員は、米政府の招きで2日間の予定で滞在し、米国高官と意見する。楊国務委員は米国大使館員として12年勤務するなど、対米外交の経験が豊富だ。

 オハイオ州トレド大学の冉伯恭・名誉教授は「楊国務委員は、米中指導者の相互訪問について話し合うだろう。トランプ大統領が中国に対する態度を変え、1つの中国の政策を支持したことが、前提となった」と話している。

 ニューヨーク市立大学の夏明教授は「米中の両指導者は国内政治に忙しい。習近平国家主席にとっても今年の訪米はリスクが大き過ぎる。相互訪問の可能性は今年は少ない」と語った。

(参考)http://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/junshiwaijiao/hc-02272017122940.html

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