2016年の中国訪問時に拘束された、日中交流団体「日中青年交流協会」の鈴木英司理事長が、今月16日に逮捕された。スパイ活動を行い、中国の国家の安全を脅かした疑いという。日本の報道を引用し、香港星島日報が25日伝えた。
鈴木理事長は、日中関係に関するセミナーについて話し合うため昨年7月に北京を訪れた後、行方が分からなくなっていた。
香港蘋果日報によると、中国政府は2014年11月に「スパイ防止法」を施行し、中国で活動でする外国人への監視を強めていた。同法によると、情報機関との関係の有無にかかわらず、団体や個人が国家の機密を窃取した場合、スパイ行為とみなされる。
2015年5月から浙江、遼寧、北京、上海の各省市で、日本人4人がスパイ容疑で逮捕され、1人が起訴された。
鈴木さんは1983年以来、中国訪問は200回を超える。1997年からは北京外国語大学の客員教授を務めるなど、中国で6年間、研究や教育に携わった。2010年、同協会を設立し、日中交流活動を行っていた。
(参考)香港星島日報