世界の自由と人権状況を監視する国際NGO、フリーダム・ハウスが1月31日、「2017年版世界自由度リポート」を発表した。世界の自由度は2016年も下降し、連続11年目となった。うち中国本土と香港は自由度がさらに低下したが、台湾は上昇した。
リポートは「政治的権利」と「市民の自由」の2つの指標を使い195カ国(地域)の自由度を点数で評価した。うち45%の87カ国が「自由」、49%の59カ国が「一部自由」、25%の「49カ国」を「不自由」とした。
中国は前年より1点減らし、引き続き「不自由」にとどまった。リポートはによると、中国は過去1年、メディア、宗教団体、市民社会に対する統制を引き続き強化した。ネットへの監視、人権派弁護士、民間活動家、宗教信者に対する弾圧と重罰などが行われた。
香港は2点低下して「一部自由」の範囲に入った。リポートは香港の自由度は、今後も引き続き低下を続けるとの見込みを示した。
(参考)https://freedomhouse.org/sites/default/files/FH_FIW_2017_Report_Final.pdf