中国環境保護部は1日、旧暦の大みそかと元日に当たる2017年1月27、28日、爆竹・花火が一斉に使われたため、多数の都市でPM2.5(微小粒子状物質)の濃度が急上昇したとする内容のリポートを発表した。中国新聞社が伝えた。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国のネット上ではリポートに対し「汚染物質を排出している工場をもっと閉鎖するべき。以前は爆竹を使ってもスモッグはなかった」、「われわれの所では爆竹は使われたが、工場は休みだった。大気の質は良かった」などと反発する書き込みが掲載された。
同部によると1月27日午後6時現在、全国の都市338カ所のうち「重度」または「深刻」な大気汚染の都市は19カ所にとどまった。しかし、夜に入り爆竹・花火の使用量が増えるとともに大気汚染の都市が急増。28日午前2時、「重度」以上の大気汚染の都市は183カ所に増えた。うち62カ所では一時、大気質指数(AQI)が最高値の500を超えた。