北朝鮮、ICBMよりムスダンの安定性確保優先へ、韓国軍が見方

 北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)より、中距離ムスダンミサイル(射程距離3000km以上)を先に発射実験する可能性が高いと、韓国軍当局が判断していることが分かった。聯合ニュースが報じた。

 新しいICBMは失敗の確率が高いため、北朝鮮にとって、ムスダンミサイルのエンジンの安定性を確保することが急務となっている。

 韓国軍の関係者は30日、「現在、北朝鮮のICBM発射が緊迫しているとの兆候は見られない。しかし北朝鮮はいつでも金正恩(朝鮮労働党委員長)が決心さえすれば弾道ミサイルを発射することができるとみて鋭意注視している」と述べた。

 北朝鮮の金委員長が今月1日の新年演説で「大陸間弾道ミサイルの試験発射の準備作業は最終段階」と発言した。米韓の情報当局も、新型ICBM2基の完成したの情報を得ており、発射が迫っているとの観測が出ていた。

 しかし、韓国軍は、北朝鮮のICBMの発射準備は、米トランプ政権の関心を引こうとする側面が大きいものと判断。ICBM発射に先立って中距離弾道ミサイルの安定性を確保を優先するとみている。

(参考)

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