胡前国家主席、広州を突如訪問、胡春華氏後押しか

 胡錦濤・前国家主席が26日、広東省広州市西湖路地区の生花市場を広東省のトップである胡春華・中国共産党広東省委員会書記とともに訪れた。今年開かれる中国共産党第19回党大会で最高指導者の人事が決まるのを前に、胡前主席が、子飼いの胡春華氏を政治局常務委員に押し上げるための動きとみられる。香港の報道を引用し、博訊新聞網が伝えた。

 ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、胡前国家主席の広州訪問を、中国の公式メディアは伝えてない。しかし、胡春華氏らを伴い市場を視察する写真がインターネット上に流れた。

 中国の最高指導層では、19回大会を前に権力闘争が白熱化している。習近平国家主席は、胡前主席をトップとする「団派」(「中国共産主義青年団」出身者の派閥)の排除を図っていると言われ、胡前国家主席の広東省視察は、胡春華氏を激励するとともに、支持する意図を明確に示すことが目的とみられる。

 習主席は先ごろ、共青団出身の幹部に対し「最高指導者の後継者になることを当然と思うな」などと警告した。

(参考)

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