北京でPM2.5一時600突破、年越しの爆竹が原因

 北京市環境保護局によると、旧暦の1月1日にあたる28日午前1時~2時、縁起物の爆竹が集中的に使われたことと、汚染物質が拡散しにくい気象条件のため、PM2.5(微小粒子状物質)が1時、647μg/m3(マイクログラム/立方メートル)を記録した。過去5年間に2番目に高い数値だった。澎湃新聞網が伝えた。

 北京市のPM2.5は27日午後6時、75μg/m3以下だったが、市民が爆竹を使い始めた午後7時ごろから濃度が急速に上昇。午後10時には269μg/m3で「深刻な汚染」になった。翌28日午前2時、647μg/m3となった。2016年の旧暦1月1日午前2時の700μg/mに比べ7%減った。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、27日から28日にかけ、「重度」以上の大気汚染とった都市は、北京を含め全国で124都市に上った。国家環境保護部によると、全国3大重要地区のうち、北京・天津・河北(京津冀)地区は爆竹の影響が最も大きかった。

 ただ、上海、南京(江蘇)など爆竹を禁止している地区でも27日から28日にかけ、微粒子状物質の濃度が上昇しなかった。

(参考)

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