アパホテル騒動、外交部が日本政府の責任回避批判

ホテルチェーン「アパホテル」の客室に、「南京大虐殺」と「慰安婦」を否定する内容の歴史書が置か、て中国が反発している問題で、外交部の華春瑩報道官は23日、日本政府が責任を回避しようとしていると批判した。環球時報などが伝えた。

華報道官は、日本政府が言論の自由を口実に、「過度に歴史に焦点を当てるな」などの言い方で、市民を誤った方向に導いていると指摘。「日本に対し、問題の深刻さを認識するよう促したい」と述べた。

歴史書は、ホテルを運営するアパグループの元谷外志雄代表が、自ら執筆したエッセーをまとめたもので、英訳付き。「南京大虐殺」の死者30万人はねつ造であること、20万人の「従軍慰安婦」も虚偽の情報だとしている。

環球時報によると、中国と韓国民衆の怒りを招いているが、元谷代表書籍の撤収を拒否している。

騒動を巡り岸田文雄外相は22日、「日中関係は2千年の長い歴史がある。一時期の歴史に過度に焦点をあてることによって、歴史をとらえるのはいかがなものか」と不快感を示した。

華報道官は「日本の一握りの人が、歴史の罪をなかったことにしようとするほど、記憶はますます呼び覚まされる。これらの人の逆行は、中国民衆の強い憤りを引き起こした」と述べた。

同紙のネット調査によると、23日現在、98%が中国人による同ホテルのボイコットを支持している。

(参考)http://world.huanqiu.com/exclusive/2017-01/10008098.html

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