教育部は10日、小中学校で教える「抗日戦争」(日中戦争)期間をこれまでの8年から14年に拡大したことを明らかにした。2017年春季の教材から全面的に差し替えられる。新京報が伝えた。
外交部の陸慷報道局長は11日の記者会見で、「中国の抗日戦争は、世界の反ファシズム戦争の重要な一部であり、最も早期に始まり、最も長引いた」などと述べた。
これまで日中戦争は1937年の「7.7事変」(盧溝橋事件)から45年8月15日の終戦の詔勅までとされていた。今後、戦争の始まりが31年「918事変」(柳条湖事件)に改められる。
香港蘋果日報によると、日中戦争の開始時期の違いは、当時の国民党と共産党の争いが背景にある。国民党の指導者、蒋介石は31年当時、共産党との内戦を優先し、1937年の盧溝橋事件後まで日本への宣戦を引き伸ばした。共産党は、国民党の圧力をかわすため、31年当時から挙国一致で日本に対抗するよう呼びかけていた。
(参考)http://www.appledaily.com.tw/realtimenews/article/international/20170110/1032095/applesearch/%E4%B8%AD%E5%9C%8B%E6%95%99%E8%82%B2%E9%83%A8%E6%98%8E%E4%BB%A4%EF%BC%9A8%E5%B9%B4%E6%8A%97%E6%88%B0%E6%94%B9%E7%82%BA14%E5%B9%B4