台湾と外交関係がある南米4カ国を訪問途中、乗り継ぎのため米国テキサス州ヒューストンに立ち寄った蔡英文総統は7日、テッド・クルーズ共和党上院議員、グレッグ・アボット同州知事、米民主党の代表と相次ぎ会談した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が9日伝えた。
蔡総統は7日、ヒューストンのホテルに到着後、現地の博物館を見学。続いて、現地在住の台湾出身者らが主催する夕食会に出席した。夕食会には、台湾出身者約600人のほか、共和党の上院議員と民主党の代表者が出席した。
中国外交部の陸慷報道局長は9日「中国は台湾の指導者がトランジットを利用して、米政府関係者と接触することに断固として反対する。米中関係の対局を損なわず、台湾海峡の安定のため、米国の関係者に対し、1つの中国政策と米中共同声明の原則を守るよう求める」などと述べた。 また、中国紙・環球時報は「トランプ次期大統領が、1つの中国の原則に反するなら、中国人民は政府に報復を求めるだろう。ここには取り引きの余地は存在しない」などと反発する内容の社説を掲載した。ただ、報復の具体的な中身には触れていない。
(参考)http://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/4-01092017102450.html