西アフリカ・ギニア湾のサントメ・プリンシペが21日、同日付で台湾との断交を決めたとの声明を発表した。中国が圧力をかけた可能性がある。台湾中央社などが21日伝えた。
中国外交部の報道官はサントメ・プリンシペの発表を歓迎し、「1つの中国の原則が、認められたことを示す」と述べた。
台湾の蔡英文総統は、中台が「1つの中国原則」を確認したとされる「92コンセンサス」の存在を否定。中国の反発で、台湾との公式対話が途絶えている。
さらに、米国のトランプ次期大統領が2日、蔡総統と電話会談した後、この原則を疑問視する発言を行い、中国が抗議した。
サントメ・プリンシペの発表の背景にも、この原則をめぐり中国が外交攻勢を強めた可能性がある。
(参考)http://www.cna.com.tw/news/acn/201612210371-1.aspx