南京事件の追悼記念式典、空襲警報のサイレンで哀悼

 1937年の旧日本軍による南京事件から79周年となる13日午前、中国江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」で追悼記念式典が行われた。市内では、犠牲者への哀悼の気持ちを示すため、空襲警報のサイレンや、車のクラクションが1分間鳴らされた。中国本土の報道を引用し、台湾中央社が伝えた。

 新華社によると、中国共産党政治局委員で中央組織部長の趙楽際氏が演説し「悲惨この上ない南京大虐殺は、国際条約に背き踏みにじるものだった」などと述べた。

 記念館には、生存者と遺族、軍隊の将兵、学生、外国人が集まり犠牲者を追悼。通行人は、サイレンが鳴る間、頭を下げて哀悼の気持ちを示した。

 中国は法律で、12月13日を南京事件の国家公式追悼日に定めた。昨年10月には、 国連教育科学文化機関(ユネスコ)記憶遺産に中国の「南京大虐殺」が登録された

 南京事件の死亡人数については、第二次大戦当時の米国を中心とする連合軍は14万2000人と認定。中国政府は30万人と主張している。

 

(参考)http://www.cna.com.tw/news/acn/201612130214-1.aspx

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