中国軍機27機が10日、バシー、宮古両海峡付近を飛行し、航空自衛隊がF15戦闘機10機を出動させて警戒にあたった。米軍も偵察機EP3、RC135を飛ばし、情報収集を行った。中国軍機が、西太平洋に出る両海峡に飛来するのは11月25日から約半月間で2回目となる。中央社が新浪軍事など中国メディアを引用して伝えた。
中国国防部の楊宇軍報道官は10日、中国空軍機が宮古海峡を経て西太平洋で定例の演習を行った際、自衛隊機2機から「妨害弾」を受け、中国側の航空機と人員の安全に危害を加えたと発表した。中国側は「必要は対応措置を取り、訓練を続けた」という。
楊報道官は「日本軍機の行動は危険で、専門技量的な技量に欠ける。国際法が定めた航行の自由を破壊するものだ。中国は厳しく抗議する」と述べた。
防衛省統合幕僚監部は、中国軍の6機が10日、沖縄本島と宮古島の間の公海上空を通過し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)したと発表した。「妨害弾」については否定し、中国軍機を妨害していないと指摘した。 新浪軍事は、日中当局の発表と実際の出動数が異なることについて、主力はそれぞれ後方に待機し、見守っていたためと説明している。
(参考)http://mil.news.sina.com.cn/china/2016-12-10/doc-ifxypipu7608735.shtml