環境汚染の内モンゴル製薬会社に操業禁止命令

 国家環境保護部は23日、内モンゴル自治区の製薬会社、北方薬業有限公司に対し、環境汚染で操業停止を命じたことを明らかにした。中国網が伝えた。

 同社は2009年、自治区同区牙克石市で発足し、ビタミンC、ベンジルペニシリンカリウム、エリスロマイシンチオシアネートなどの医薬品原料を製造している。

 同社に対しては2013年から、異臭がするとの住民らの苦情が143件寄せられた。地元当局が29回の行政処罰を科したが、異臭発生は止まらなかった。

 中央政府が派遣した環境査察チーム「中央環境保護督察組」が今年7月、内モンゴル自治区で調査が行った際、同社に関し80件以上の通報を受け取った。

 査察チームが7月24日、同社工場内を立入検査したところ、敷地内の約4000平方メートルに、廃棄物1万トン余りが違法に埋められているのが見つかった。

 同市当局が査察チームに対策を約束し、同社の幹部5人に対する取り調べを進める一方、環境基準を満たすまでの間、操業停止を命じた。

 同社を巡っては、汚水とガスの排出で、住民に健康被害が出ているとの訴えが、2012年からネット上に掲載され始めた。経済紙の中国経営報は13年6月、同社が同市郊外の湿原に、工場廃水を放出していると報じた。

 

(参考)http://finance.sina.com.cn/roll/2016-11-23/doc-ifxyasmv1613600.shtml

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