独ダイムラー・トラック&バス中国現地法人のレイネル・ガルトネルCEOが、中国人を侮辱する発言を行い、ダイムラー大中華区投資有限公司(北京市)は21日、声明を発表し、公式に謝罪するとともに、当事者双方が和解で合意したことを明らかにした。英BBC放送中国語版が伝えた。
声明によると、ダイムラー大中華区投資はガートナー氏をCEOから退任させた。
同氏は20日正午ごろ、北京市順義区の別荘地で駐車を巡って中国人住民と口論となり「中国に来て1年になる。ここに来てわかった最初のことは、中国人がみな下等なやつらということだ」と叫んだ。
同氏は、騒ぎを聞いて集まってきた市民に対し、トウガラシ入りの催涙スプレーを噴射。住民1人が目を傷めた。
声明は「当社職員が不適切な行為と言動で、良くない印象を与えた。当社の企業文化に背き、管理者に求める資質に合わないので免職処分にした」と説明した。
中国の交流サイト(SNS)では「ベンツに対する好感が一瞬でなくなった」などと、反発する声が挙がっている。
(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/simp/world/2016/11/161121_china_germany_daimler