中国公安部の孟宏偉副部長(63)が、10日閉幕した国際刑事警察機構(ICPO)年次総会で総裁に選出された。国際人権NGO、アムネスティ・インターナショナルは、中国がICPOを使い、海外に住む中国反体制派の抑圧を強めることを懸念している。香港紙・明報が11日伝えた。
新華社によると、ICPOの年次総会はインドネシア・バリ島で7日から10日まで開かれ、孟副部長が多数を得票し総裁に選ばれた。任期は4年。年次総会には164カ国の警察機関の代表830人が出席した。
英紙・ガーディアンによると、アムネスティ・インターナショナル東アジア担当ディレクターのニコラス・ベクリン氏は「中国は長い間、ICPOを使って海外の反体制派と逃亡犯を逮捕してきた。中国警察の人権に関する記録は非常にひどい」と述べ、懸念を示した。
(参考)明報