米大統領選に中国が高級視察団、隠密里に派遣

 11月8日の米大統領選を前に、中国共産党指導部が精鋭メンバー9人からなる高級視察団を米国に送り込んだ。それぞれ異なる航空便に分乗、首都ワシントンで合流し、選挙情勢や世論の動向につき調査を始めた。海外の中国語ニュースサイト博聞社が伝えた。

 中国は米大統領選で、トランプ、クリントンの両候補のどちらが当選しても、自国にとって付き合いが難しい相手と認識。党指導部は習近平・党総書記の承認を得て、外交部、国家安全部など部門の担当者からなる合同調査チームを編成し、大統領選の最終段階を追跡して、情報収集を行わせることにした。

 メンバーは派遣前、党政治局常務委員で宣伝担当の劉雲山氏、外交トップ楊潔チ国務委員(副首相級)、王毅外相らに会い、選挙制度、選挙情勢、民意、世論の動向、治安など全面的な視察を行うよう指示を受けた。特に、選挙での不正や選挙終了後の騒乱発生の可能性などに注目するよう命じられたという。

 中国共産党は、トランプ候補の当選を密かに望んでいる。米国が混乱すれば、中国の国際的な発言力が増すと考えているためだという。

 

(参考)http://bowenpress.com/news/bowen_143480.html

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