中国台頭で世界秩序は激変、独イッシンガー議長が論文

 安全保障に関する国際会議、ミュンヘン安全保障会議のヴォルフガング・イッシンガー議長はこのほど、 独フランクフルター・アルゲマイネ紙に、中国の台頭が世界秩序を大きく変えつつあり、世界にとって最重要の戦略問題にとする論文を発表した。ドイツの国際公共放送ドイチェ・ベレ(DW)が伝えた。

 論文は冒頭で、米大統領候補のヒラリー・クリントン氏が2011年に発表した「米国の太平洋の世紀」と、オバマ大統領の「アジア・ビボット(旋回)」戦略を高く評価。中国の台頭が現代最重要の戦略問題であり、欧米にとっていかに向き合うかが最重要の長期的な任務になるとした。

 論文によると、欧州には現在、安全保障上の危機が存在するが、中国台頭がもたらす問題に比べれば小さい。中国の野心と、日増しに高まる重要性が世界秩序を大きく変えつつあり、太平洋で軍事衝突が起きれば、世界に与える影響の大きさは想像もできない。「世界経済や欧州の安全維持にとり、アジアの平和と安定は基本的な前提だ」という。

 論文によると、中国と米国、中国と近隣国との武力衝突は不可避ではないが、東シナ海、南シナ海の領土紛争は未解決で、衝突の危険が高まっている。

 論文は「ヒラリー・クリントン氏が戦略の重心をアジアに移すなら、欧州は利益を見いだせる。中国が米国と衝突することなく台頭し、同時に近隣諸国の利益にも配慮でききるなら、進歩と平和にとって大きな勝利となる」と結論付けた。

 

(参考)http://boxun.com/news/gb/china/2016/11/201611010546.shtml#.WBfzkvmLTIU

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