習近平国家主席の元部下として福建、浙江の両省で20年を過ごした蔡奇・北京市共産党委員会副書記が10月31日、北京市ナンバー2の代理市長に就任した。近く市長に昇格するとみられる。香港紙・明報が伝えた。
中国共産党の第18期中央委員会第6回全体会議(6中全会)閉幕後、中国地方政界トップ交代のうわさが飛び交っている。蔡氏に続き、習国家主席の部下で、浙江省トップの夏宝龍・省党委員会書記が、北京市トップの党委員会書記に就任するとの情報もある。
北京市人民代表大会(市議会)常務委員会は同日、王安順市長の辞職を承認した。台湾中央社によると、王・前市長は、先に収賄罪で無期懲役の判決を受けた前中国共産党政治局常務委員、周永康氏の部下だった。王・前市長は国家発展研究センターの副主任に就任するとみられる。
蔡氏は60歳で福建省出身。福建省三明市長を務めた後、浙江省に移り、2007年4月から浙江省杭州市長、浙江省副省長を務めた。その後、中央国家安全委員長副主任を経て、北京市党委員会副書記に就いた。
福建、浙江両省は、習国家首席の赴任地で、蔡氏とは上司、部下の関係にあった。
(参考)http://news.mingpao.com/pns/dailynews/web_tc/article/20161101/s00013/1477936832283