大気汚染観測機、綿布で覆いデータねつ造、西安市係官を拘束

 陝西省西安布市長安区の環境保護担当の係官が今年初め、大気汚染観測機器を綿布で覆ってデータをねつ造し、警察に連行されていたことが26日までに分かった。係官は、西安市環境保護局の長安分局長、長安区観測所長、副所長ら。いずれも拘置所で拘留されている。新京報が26日伝えた。

 今年2月、同区の西安郵電大学の校舎屋上に観測所が移転した際、所長が観測所の鍵と観測機器制御用のパソコンのパスワードを窃取。その後、他の係官がしばしば観測所内に入って綿の布で機器を覆い、正確なデータ収集をできなくした。PM2.5(微小粒子状物質)の濃度に関するデータは、実際より30~50%低くなったとみられる。

 同観測所は、西安市内に2カ所ある国家直属の観測所の1つ。データは直接、中央の中国環境観測本部に送られ、大気汚染対策の重要な根拠になっていた。

 

(参考)http://china.cnr.cn/xwwgf/20161025/t20161025_523221149.shtml

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