カナダ発行の中国語軍事情報誌「漢和防務評論」の最新号は、中国が南シナ海の永暑礁(ファイアリー・クロス礁)に各種施設が完備した軍事基地を建設していると伝えた。同誌発行者の平可夫氏は「中国が南シナ海に建設した中では最大の、海空合同軍事基地になるだろう」と述べた。中央社が伝えた。
衛星写真によると、3000メートルの滑走路と、南シナ海西沙諸島の永興島(ウッディー島)と同じ、幅25メートル、長さ34メートルの大型機用格納庫4棟が完成したもようだ。対潜哨戒機向けとみられる。
このほか、長さ535メートルと626メートルの駐機場2カ所も完成しており、戦闘機の配備、保守用と推測され、24機の駐機が可能だ。
飛行場周辺には大きな空き地が整備されており、対空ミサイル陣地がつくられる可能性がある。
滑走路外側には、米軍のAN/FLR-9と同様の、直径30メートルの円形ケージ型アンテナが造られた。ベトナム・ホーチミンからわずか470キロで、中国の「戦略支援軍」の所属施設とみられる。
また、軍港も拡張中で、少なくとも強襲揚陸艦1隻が既に配備された。
(参考)http://http://www.cna.com.tw/news/acn/201610180201-1.aspx