フィリピンのドゥテルテ大統領は18日、4日間の公式訪問のため中国・北京に到着した。きょう19日、習近平国家主席と会談する。ドゥテルテ大統領は、中国と争う南シナ海の領有権問題について、ソフトランディングに向けて努力すると述べた。香港星島日報が伝えた。
ドゥテルテ大統領が、東南アジア諸国連合(ASEAN)以外の国を訪れるのは初めて。オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が7月、南シナ海の領有権を巡り、中国の主張を否定する判決を出したが、同大統領は冷淡な姿勢を取り続けている。中国は同大統領を国賓待遇に格上げして歓迎している。
ドゥテルテ大統領には、約400人の通商代表団が同行した。中比両国は今回の大統領の訪問中、12件の経済協力で合意する見通し。中国側は、南シナ海の開発、農漁業、インフラ建設、投資などの広い領域で、数十億米ドルの経済協力を申し出ると見られている。
北京の消息筋によると、中国側は南シナ海の黄岩島(スカボロー礁)でフィリピン漁民の操業を認めることを検討している。
(参考)http://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/2-10182016120600.html