米国防総省傘下の情報機関、国家地理空間情報局(NGA)は、中国が南シナ海で造成した人工島について、軍事目的であると結論づけた。NGAのカーディロ局長は米議会の公聴会で「米国は、中国の南シナ海での一挙手一投足を詳細に監視し記録している」と述べた。米公共放送ボイス・オブ・アメリカがタイ紙・アジア・タイムズを引用して13日伝えた。
同紙によるとNGAは、一部の国が進める偽装土木工事が、本当はどのような戦略的目的を持つのか、解明することを得意としている。
同局長は公聴会で、中国が南シナ海で行っている軍事行動を細かく監視している述べた上、「中国政府は、島の開発はビジネスや観光に役立てるためと説明しているが、実際の目的が全くそれにとどまらないことをわれわれは発見した」と証言した。
同紙によると、カーディロ局長は、中国が人工島に軍隊を長期間、駐屯させる可能性があるとして、警戒を呼び掛けた。
(参考)http://www.voachinese.com/a/media-watch-scs-china-20161012/3547999.html