広東省陸豊市烏坎村の住民が、民主的な選挙で選ばれた前村長の有罪判決に抗議している事件に絡み、党中央に近い消息筋はこのほど、同省トップの胡春華・中国共産党広東省委員会書記が抗議運動の鎮圧を指示したと述べた。胡書記は、来年開催予定の中国共産党第19回全国代表大会で最高指導部(政治局常務委員)入りを目指しており、鎮圧により自分の能力を示す目的があるという。ロイター通信などを引用し、米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。
烏坎村では20日、住民と警官隊が衝突。警官隊約1000人が同村を包囲した上、住民数十人を連行した。その際、催涙弾やゴム弾が使われた。
消息筋は「胡春華氏に能力が試されている。烏坎村の問題をいかに処理するかが、最高指導部入りできるかの重要な要因になる」と述べた。胡書記が、強硬な手段を命じたのは、軟弱と見られないようにする狙いがある。
(参考)http://www.voachinese.com/a/news-hu-chunhua-wukan-crackdown-20160924/3523358.html