「民主の村」村長に実刑判決、村民が抗議デモ

 「民主の村」として知られる、広東省陸豊市烏坎村の林祖恋・前村民委員会書記(村長)が収賄罪などで起訴された事件で、同省仏山市の裁判所は8日午前、初公判を開いて即日結審し、3年1カ月の実刑判決を言い渡した。同村の村民は、収賄事件は前村長の排除が目的だったと主張しており、判決後ただちに村内で抗議のデモを行った。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

 起訴状によると、林村長は在職中、村内で建設工事を行った業者に便宜を図り、見返りに44万3000元(約680万円)を受け取った疑い。公式メディアによると、林・前村長は判決を受け入れ、控訴しないと述べた。

 村民は同日、前村長を支持するスローガンを叫びながら、村内でデモ行進した。一部商店も、前村長支持の意思を示すため閉店した。

 烏坎村では2012年、共有地の売却を巡り共産党幹部と村民が対立。直接選挙で村民委員会の代表を選んだ。しかし、共有地問題が解決せず、上級の鎮政府に村民が陳情を準備していた。前村長は陳情の直前の6月22日に収賄罪で逮捕され、村民約1000人が4日連続で抗議のデモを行った。

 

(参考)http://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/renquanfazhi/yf2-09082016095246.html

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