オバマ大統領、南シナ海問題で国際方順守を要求

 オバマ米大統領は3日、中国・杭州で4、5日に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議を前に習近平国家主席と会談し、南シナ海の領有権紛争について中国に対し、国際法上の義務を順守するよう求めるとともに、周辺の同盟国に米国が関与し続ける姿勢を強調した。ロイター通信が伝えた。

 中国外交部の声明によると、習主席は、南シナ海の主権と海事上の権利を守り続けると述べた。南シナ海の領有権紛争を巡り、米中の主張の溝は埋まらなかった。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版によると、米中首脳は第3世界の友好国を支援する平和維持部隊の設立で合意した。部隊は中国軍が主力となり、米国が部隊を即応展開するため、施設や補給・輸送などの後方支援を行う。中国は60日以内に8000人の部隊編成を終えると約束した。

 両首脳はまた、海外テロリストの履歴や尋問記録などの情報共有体制を改善することでも一致した。米ホワイトハウスによると、「悪意」あるハッカーの取り締まりと、知的財産権の窃取防止などサイバー・セキュリティ対策でも改めて合意した。

 

(参考)http://www.voachinese.com/a/news-obama-south-china-sea-20160903/3492336.html

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