キルギス中国大使館に自爆攻撃、ウイグル過激派説も

 中央アジア・ギルギスの首都、ビシケクの中国大使館で30日、自動車が門を突破して侵入して爆発し、運転手1人が死亡、同館関係者3人がけがした。3人はキルギス人だった。専門家は、ウイグル人過激派の犯行の可能性もあると指摘している。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。

 爆発で、大使館と付近の建物のガラスが割れ、室内の施設も損害を受けた。館員は事件後、警察の護衛を受けながら安全ば場所に避難した。

 カザフスタンの政治学者、サトパエフ氏は「この爆弾攻撃は政治的な事件だ。新疆ウイグル自治区の独立派を含むキルギスの過激派が、最近、活動を活発化させている」と述べた。また、一部のキルギス人など中央アジアの国民が、イスラム過激派組織「イスラム国」に参加している。

 サトパエフ氏によると、中国の影響力が中央アジアで高まるにつれ、反中国勢力も生まれている。今後もさらに多くの攻撃が行われる可能性がある。中央アジアでは中国に反発する国民も多いため、今後も注意が必要だという。

 中央アジアの別の専門家は「攻撃は、中国の一帯一路構想の妨害を狙った可能性もある」と指摘した。中国政府は、欧州までを海陸2ルートで結ぶ一帯一路(新シルクロード)構想を推進し、沿線諸国への投資を進めている。

 

(参考)http://www.voachinese.com/a/chinese-embassy-blast-2016-0829/3487180.html

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