インド空軍は17日、中国とインドの実効支配地域境界線から約100キロのアルナチャル・プラデシュ州のパシガト前線飛行場が、近代化のための改良工事に終えたことを明らかにした。ロシアのニュースサイト、スプートニク中国語版が17日伝えた。
同飛行場は19日に運用を初め、Su30MKI戦闘機、C130輸送機の発着が可能になる。 インド空軍の広報官は「パシガト前線飛行場は、各種航空機とヘリコプターの発着が可能な戦略的な資源だ。飛行場の改良は、東部辺境地区の空中活動の強化につながる」と話している。
インドは、1962年に起きた中国との国境紛争後、同州内の飛行場の使用を中止していたが、2009年、同州内に7カ所ある飛行場の改良計画を決めた。インドの報道によると、既に5カ所が工事を終えている。
インドの当局によると、改良後の飛行場は民間航空機の使用も可能で、同州の観光業の振興にもつながる。
今年6月、中国軍部隊の250人が同州に侵入し、約3時間滞留。インド軍が抗議した。侵入は日米印の海上共同訓練「マラバール」の直前で、中国側が反発を示したものとみられる。
(参考)http://sputniknews.cn/military/20160817/1020519827.html