米強襲揚陸艦が東シナ海航行、中国に圧力か

 沖縄県尖閣諸島沖の東シナ海で中国公船と漁船多数が航行を繰り返す中、米海軍の強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」がこのほど、同海周辺をパトロールした。中国の軍事専門家は、米海軍が前線配備の能力を示すことで、中国に圧力を加える目的があると指摘した。中国中央テレビ局の報道を引用し台湾中央社が17日伝えた。

 軍事専門家によると、ボノム・リシャールは、全通飛行甲板を備え、F35Bタイプの戦闘機を6~7機搭載でき、制空権の掌握で能力を発揮できる。また、垂直離着陸機 V22(オスプレイ)を積んで兵員を投入したり、エアクッション揚陸艇3隻を搭載して上陸作戦を行うことが可能だ。

 強襲揚陸艦は、航空母艦を中心とした艦隊に比べ作戦能力が劣るが、東シナ海を航行により、前線配備能力を顕示した。米海軍の強襲揚陸艦による東シナ海航行は非常にまれだという。

 軍事専門家によると、2015年の日米防衛協力のための指針で、日米は尖閣諸島を含む離島を防衛の対象に含めた。米国の海軍力と水陸両用作戦能力は、離島奪取の重要な武器になる。

 

(参考)http://www.cna.com.tw/news/acn/201608170396-1.aspx

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