深センの雨水管、3分の2が手抜き工事、修復不能か

 広東省深セン市でこのほど、都市の安全に関する会議が開かれ、同市の雨水管約120キロのうち、問題がなかったのは3分の1にとどまったことを担当部門が明らかにした。残り3分の2は、品質問題が余りに深刻で、修復の目処が立たないという。香港紙・東方日報が伝えた。

 同市では、大雨の際、市街地の冠水がしばしば発生。対策を求める声が上がっている。

 担当部門によると、深セン市の雨水管からは、継ぎ目のずれ、脱落、接続材の脱落、漏水、変形などの構造上の問題のほか、材質や施工の欠陥が明らかになった。

 会議に参加した市政助言機関、市政治協商会議(政協)の委員は「下水道管、雨水管の大半が手抜き工事だ」と指摘。雨水管の建設工事は何層にもわたる下請け構造の中で利益が分配され、手抜き工事が常態化しているとして批判した。

 深セン市の担当部門は、雨水管の建設基準を設けるとともに、施工業者の情報を入札段階から追跡できるシステムを確立し、市民による監督を行うとともに、施工品質に関する責任追及を厳しく進めると答弁した。

 

(参考)http://http://orientaldaily.on.cc/cnt/china_world/20160802/00178_001.html

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